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名所めぐりは過去に行ったことのある土地の紹介です。

どこへ行ったのか忘れてしまうので独遊庵の名所めぐり

浄土宗西山深草派(じょうどしゅうせいざんふかくさは)

開祖:法然上人の高弟である西山善恵房證空上人(西山上人
本尊:阿弥陀仏(あみだぶつ)=阿弥陀如来、無量光仏、無量寿仏とも呼ばれます。
総本山:誓願寺・京都府
広義の浄土宗の一派です。法然上人の弟子である証空上人の教え(西山義)を受け継ぐ西山派の流れを汲み、特に阿弥陀仏と釈尊が共に救いをもたらす「来迎発遣」の二尊を仰ぐ「西山深草義(深草流)」を特徴としています。
所依の経論は「浄土三部経」および『往生論』
念仏を唱えることこそが極楽浄土へ往生できる道であるという「一類往生説」を主張する。

教義:阿弥陀仏釈尊を「来迎・発遣」の二尊と仰ぎ、信者の極楽往生を願います。
主な葬儀儀式:「念仏一会(ねんぶついちえ)」や「下炬引導(あこいんどう)」など、念仏を唱えて故人の極楽往生を願う儀式を行います。

歴史的背景:浄土宗西山派は、証空上人を流祖とする西山義を起源とし、西谷流(光明寺禅林寺)と深草流(誓願寺)に分かれました。西山深草派は深草流の伝統を受け継いでいます。
浄土宗西山光明寺派(西山浄土宗)、浄土宗西山禅林寺派浄土宗西山深草派の3つがあり、これらを総称して西山三派といいます。

関連

  • 西山上人(せいざんしょうにん、1177–1247)は、鎌倉時代の僧で、法然上人の直弟子。法然の晩年の教えを正統に継承し、西山浄土宗(本山・光明寺)の流祖となる證空(しょうくう)のことです。法然から「私の教学の全ては證空にたずねよ」と言わしめた高弟であり、法然の円熟した念仏の教えを伝えました。
  • 来迎発遣(らいごうはっけん)は、浄土教において釈迦と阿弥陀の二尊が連携して衆生を救う様子を表す言葉です。釈迦が娑婆世界(この世)から極楽浄土へ行くよう送り出し(発遣)、阿弥陀が浄土から迎え入れる(来迎・招喚)役割を担い、念仏行者が往生できることを示しています。
  • 往生論」(正式名称:『無量寿経優婆提舎願生偈』)は、インドの僧・世親(親鸞)が阿弥陀仏の極楽浄土へ生まれる(往生)の意義と方法を論じた浄土教の基礎論書です。念仏を称え、礼拝・讃嘆・観察(浄土の様子を思う)などを行う「五念門」の行を修し、阿弥陀仏の力によって浄土へ往生することを説いています。
  • 一類往生説(いちるいおうじょうせつ)とは、浄土宗(特に西山派や長楽寺義)において、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えること(念仏一行)だけが極楽浄土へ往生できる唯一の方法であるとする思想
  • 念仏一会(ねんぶついちえ)とは、主に浄土宗や時宗の法要・日常勤行において、鉦鼓(しょうこ)や木魚を鳴らしながら、回数を定めず「南無阿弥陀仏」のお念仏を繰り返し唱える形式です。単なる回数ではなく、一心にお念仏を唱え続ける時間そのものを指し、浄土宗では念仏の尊さを極める核心部分とされています。
  • 下炬引導(あこいんどう)とは、主に浄土宗の葬儀で、導師が2本の松明(たいまつ)に見立てた法具を使い、故人を迷わず極楽浄土へ送り出す最も重要な儀式です。元は火葬の点火を意味し、この世への執着(煩悩)を焼き払い、仏の道へ導くことを意味します。
  • 誓願寺・京都府
  • 永福寺(蛸薬師堂)・京都府