愛染明王(あいぜんみょうおう)
明王
愛欲や煩悩を浄化して悟りの心へと高める力をもち、恋愛成就や夫婦和合、息災延命などのご利益があるとされる仏様。
三面六臂の忿怒(ふんぬ)の姿で、頭に獅子冠をかぶり、三眼をみはり、牙をむき出して口をカッと開けている。
赤い肌で、日輪を光背にしている。6本の手に弓矢や金剛鈴(こんごうれい)などの武具を持っている。宝瓶の上の蓮華座に
結跏趺坐している。
象徴的な姿
・赤色の身体:愛や情欲、煩悩の色であり、すべてを包み込む力を表します。
・3つの目と6本の腕:3つの目は広い視野を、6本の腕は強力な行動力と能力を示します。
・獅子の冠:愛染明王の力強い性質を象徴します。
・蓮華座:煩悩の多い衆生の心を、悟りへと高める蓮の花の台座に座っています。
・宝瓶と宝珠:宝瓶からは多くの宝珠(宝の玉)が溢れ出ており、願いを叶える力を示します。
ご利益
・恋愛成就、夫婦円満:男女関係を円満にし、良い縁を結びます。
・息災、増益:病気からの回復や、金運・財運・家運の向上をもたらします。
・調伏、降伏:敵対する者を退け、困難な状況を克服する力を与えます。
・水商売、染物業守護:江戸時代からは「恋愛の仏様」として、水商売の守護仏としても人気を集めています。
- 不動明王|八大童子|孔雀明王|五大明王|大元帥明王
- 三面六臂(さんめんろっぴ):仏像が、三つの顔と六つの腕とを一身に備えた形をしていること。転じて、ひとりで数人分もの働きがあること。
- 結跏趺坐(けっかふざ):左右の足の甲を反対側の腿(もも)の上に乗せ、足の裏を上に向ける、坐禅や瞑想における最も基本かつ安定した坐法です。別名「蓮華座(れんげざ)」や「全跏趺坐」とも呼ばれ、背筋が自然に伸び、長時間の修行に適した最も尊い姿勢とされています。